手付【てつけ】

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2021年09月05日

手付【てつけ】

手付とは、売買、賃貸借等の契約に際し、当事者の一方から相手方に対して交付される金銭などをいう。手付には、(1)契約の成立を証する証約手付、(2)手付を交付した者はそれを放棄し、相手方はその倍額を償還して契約を解除することを認める解約手付、(3)手付額を債務不履行の場合の損害賠償額の予定または違約罰とする違約手付がある。どの手付であるかは当事者の意思によって決められるが、いずれの場合にも、証約手付の意味がある。民法は、当事者の意思が不明のときは、解約手付と解することとしている(民法557条)。宅建業者が売主として受け取る手付は解約手付である(宅建業法39条2項)。なお、契約の際内金と表示されても解約手付と解されることがある。手付金は、契約が約定どおり履行されるときは、一部弁済として取り扱われることとなる。
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