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建築条件付き土地とは、文字通りその土地に建物を建築する際の条件が付いた土地のことです。建築条件付き宅地ということもあります。
一般的に、建物を建築するにあたって指定された建築(施工)会社で建てることが条件となっています。特に土地を所有する(売主である)不動産会社が建築も行う会社の場合やその子会社など関連会社に建築会社がある場合に条件となることが多くなっています。
また、売主である不動産会社やその子会社に建築業を営む会社がない場合でも、提携する建築会社が指定されていることがあります。建築会社の指定以外にも「建物を建築するまでの期間」やアパートなどではなく「住宅を建築すること」などの条件が指定されることもあります。建築条件付き土地にはどのようなメリットがあるのか、代表的なものを見ていきましょう。
●土地の引き渡し前から打ち合わせできる
建築条件付き土地(宅地)の場合、前述のとおり建築会社が指定されていることが多く、しかも売主または仲介業者と何らかの関係のある建築会社への指定となることがほとんどです。そのため、土地の引き渡し(決済)の前から建物の設計などの打ち合わせや設計作業に融通を利かせてもらいながら進めていくことができます。
通常、建築条件のない土地の場合、引き渡し前では土地の所有者の協力が得られないと、設計前に行う地盤の調査といった事前の準備ができません。そのため、建築条件のない土地では、土地の購入後(引渡し・決済後)から物理的な設計前の準備が始まります。
建築条件付きの土地の場合は、事前準備が早くスタートできるので、完成までの期間が短縮できるというのもメリットになります。
●土地の価格や建築費が安くなることがある
売主や仲介の目的が建物の建築を請け負うことに重きがある場合、土地の売却で大きく儲けようと思っていないこともあり、土地の価格が比較的手ごろであることがあります。あるいは逆に、土地の売却で一定の利益が得られる場合は通常の建築請負金額よりも安い建築費で提案しているケースもあります。
いずれにしても建物の完成までのトータル金額としては予算を抑えることができることがあり、これも建築条件付き土地のメリットになります。
●設計・施工の時間が短縮できる
建築条件付きの土地の場合、土地の販売に際して建物のモデルプランが用意されていることがあります。
通常、用意されたモデルプランは実際にその土地に建てることができる建物です。仮に用意されたモデルプランが気に入っていれば設計する時間が短縮でき、比較的短期間に建物の着工まで進めることができます。あるいは、モデルプランを基本として若干のプラン変更でよい場合も着工までの時間を短縮することができます。もちろん、モデルプランで建築する場合も建物で使用する素材や設備といったものはほとんど自由に選ぶことができます。