家に庭が必要な理由とは

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2021年06月10日

家に庭が必要な理由とは

敷地内の空いた空間を「庭」と呼んでいますが、このスペースはどういう使い方をされているのでしょうか。月日が経つと手付かずになり、雑草が生えていることも珍しくありません。そこで今回は庭がもつ意味や活用方法、隣人トラブルを回避する庭の使い方についてご紹介します。



●配管や通気性などを確保。庭の大切さとは 

 火災が起きたときに延焼しないように、建築基準法などで家同士のあいだには隙間が必要だと定められています。また、家の周辺は風通しの良いことが“良い住環境”を作るとされているので敷地内に「庭」と呼ばれる空いたスペースが存在するのです。
ほかにも、家を建てるときは前に通っている道路から水道管やガス管を引いて通すことになります。水道法に関する厚生労働省令には「家屋の主配管は、配管の経路について構造物の下の通過を避けることにより漏水時の修理を容易に行うことができるようにすること」と規定。つまり、敷地内の「家のない部分」に配管を通すスペースを設けなければなりません。そこで「敷地内にある家のない部分=庭にあたる部分」が必要になるのです。


●駐車場・物置などなど庭の活用方法

家の状態に関係なく、庭にあたる部分にも固定資産税・都市計画税が課税されています。庭の手入れをせず雑草が生い茂っていたり、水気が多いままにしておくと蚊なども発生しやすくなったりともったいないものです。課税されている分、庭を効果的に活用してみませんか。活用方法は以下の通りです。

 ・駐車場

自宅の庭に十分なスペースが確保できるなら、駐車場として利用してはいかがでしょうか。車1台あたりに必要な駐車スペースは、縦6メートル×横2.5メートルの15平米(4.53坪)です。月極駐車場に車を停めればひと月5,000円以上、場所によっては3、4万円かかります。一方で敷地内に駐車場を設ければ、60坪の土地の家の場合、年間1万円弱で1台の車を停められるでしょう。(※固定資産税評価額によって金額は増減します)

 ・物置き

自転車・スキー板・庭木を切るための道具など、自宅の中に置ききれないものは物置きで保管したいものです。レンタルスペースを借りれば3畳くらいで月に3万円程度かかります。一方で庭に物置きを建てれば20万円程度。1年も使えば元が取れるでしょう。

 ・ガーデニング

身近に植物のある生活はおすすめです。季節によって植物の色の移り変わりが見られると、気分が安らぐ効果が得られるでしょう。また庭にいる生物の生態系や土の知識などが勉強できる点は庭のある住宅の特権と言えるかもしれません。
花を植えるなら、鉢植えやプランターだと雑草の処理がその中だけで済むので気軽に始められます。直接庭の土に植える場合は、水はけの良い土壌やどんな養分を含んでいるかによって植物の育ち方が違います。土づくりから丁寧に始めるのもひとつでしょう。また木を植える場合、育てる植物の相性があり近づけて育ててはいけないものがあるので注意しましょう。

 ・家庭菜園

初心者でも育てやすいトマトや茄子などの野菜は、30~50個ぐらい収穫できるとなれば食費が浮きます。水と堆肥を与えることで花をつける野菜もあり、基本的に植物を育てることとやることは同じです。

●トラブル回避のために。ご近所と上手く付き合うための庭

隣の家との距離が近過ぎると、話し声による「騒音問題」や料理やトイレの「臭い問題」が起こりやすいものです。これらの問題は、庭によってつくられる隣の家との適度な空間により解消できることもあります。
ほかにも「家と家の境界線がどこなのか」が原因でご近所トラブルに発展することがあります。トラブルにならないよう事前に法務局で登記や地積測量図を見て境界線を確認しましょう。地積測量図がない場合は土地家屋調査士に依頼すると作成してもらえます。また、境界標(正方形の断面に赤色で塗られたコンクリートの柱)が勝手に移動されていないかも確認してください。ちなみに、隣の家からはみ出している木の枝が原因で起こるトラブルについては民法で規定されています。木の枝が塀を飛び越している場合は隣人が切り、根っこが入り込んでいる場合は自分が切るように定められています。

 

 

一見なくても問題がないように見える「庭」でも、用途や意味などひとつひとつ見ていくとさまざまなことがわかります。また平面的に見がちな庭ですが、物置きの上にソーラーパネルを置くなど立体的に利用することも可能です。理想の家に近づけるために、庭の使い方を見直してみてはいかがでしょうか。



 

 

 
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